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奈良高専機械工学科とは?

奈良高専機械工学科では、次の3点を教育目標に掲げています。
  • 機械の設計・製作に関する基礎知識と技術を身につける。
  • 創造性を育成する。
  • 幅広い視野を有する社会貢献型の機械技術者を育成する。

機械工学科ではどんな勉強をするの?

機械工学科とは
上記3点の教育目標を達成するため、 材料・加工分野熱・流体分野設計・計測・制御分野の3系統の専門科目群と、 設計製図分野実験・実習分野の2系統の実技科目群および数学物理化学等の基礎科目群それぞれの内容と学年配置を十分に考慮して教育を実施しています。

機械工学科の1年から5年まで

機械設計製図 創造設計製作 機械工学実験 卒業研究
動機付け教育
「機械工学入門 (1年) 」では、機械工学という学問の全体イメージを伝え興味を引き出します。
機械設計の基礎
「機械設計製図 (1~3年) 」「機械工作法 (2~3年) 」「機械工作実習 (1~2年) 」では、実際のものづくりに必要な製図の基礎、機械を構成する部品の加工法、工作機械の基本操作などを学びます。
機械設計の実践
「創造設計製作 (3年) 」では、自分たちでアイデアを出し、実際に設計から製作までを行います。
専門基礎の修得
「材料力学 (3~4年) 」「流体工学 (4~5年) 」「熱工学 (4~5年) 」を学びます。これらは機械工学の中心となる非常に重要な科目です。
専門応用の修得
「設計工学 (4年) 」などでは、他の専門科目の知識を総合し、実際に機械を設計するために必要な様々な内容を学びます。
実践による機械工学
机の上の議論だけでは、実際の機械は製作できません。「機械工学実験 (4~5年) 」では、教科書だけでは学べないテーマを実際に実験により体験します。
卒業研究
5年生になると研究室に配属され、1年間決められた研究テーマにチャレンジします。その成果は最後に卒業研究発表会にて発表を行い卒業論文にまとめます。優れた結果は学会で発表を行うこともあります。

奈良高専機械工学科の研究室

まだまだ世の中にはわからないことはたくさんあります。そんな謎を研究によって明らかにします。ここでは、それぞれの研究室での研究テーマの一部を紹介します。

材料学研究室 流体工学実験室 熱流体工学研究室 クラスタービーム銃 ナノテクノロジーへの応用 設計システム研究室

材料・加工分野

切削・研削加工研究室 (担当教員:和田任弘)
【切削・研削加工学,摩擦・摩耗解析工学】
  • 振動研削切断
  • 難削材切削における工具摩耗
材料学研究室 (担当教員:谷口幸典)
【粉末冶金学,材料学,塑性加工学】
  • 粉末成形時の潤滑条件最適化に関する研究
  • MA法による新材料創製
機能材料物性研究室 (担当教員:児玉謙司)
【材料工学,物性工学】
  • 粉体,薄膜,バルク材料の物性評価に関する研究
  • 放射光X線を利用した材料研究

熱・流体分野

熱流体工学研究室 (担当教員:矢尾匡永)
【伝熱工学,熱工学,流体工学】
  • 高効率伝熱促進法の開発
  • 解析ソフトを用いた熱流体現象の可視化
高分子流体工学研究室 (担当教員:小柴 孝)
【レオロジー,流体工学】
  • 高分子流体流れの数値解析
  • 界面活性剤水溶液の流れ
流体工学研究室 (担当教員:坂本雅彦)
【流体工学,熱流体工学】
  • 高温の蒸気を直接の駆動源とする船舶用推進装置に関する研究
  • 人力ヘリコプタの開発
高速流体力学研究室 (担当教員:福岡 寛)
【圧縮性流体工学,熱流体工学,伝熱工学】
  • 圧縮性流体および衝撃波のレーザーアブレーションへの応用
  • 高速流れのナノテクノロジへの応用

設計・計測・制御分野

応用物性研究室 (担当教員:廣 和樹)
【計測物理工学,機械工作】
  • 負の静水圧発生技術の開発
  • 過共晶Al合金の摩擦・摩耗
設計システム研究室 (担当教員:平 俊男)
【設計工学,知能機械学,機械システム】
  • 設計者個人の主観的価値観を考慮する概念設計支援システムの開発
  • 人間のもつスキルを実現する機械の研究
設計工学研究室 (担当教員:榎 真一)
【設計工学,材料力学】
  • ピン結合構造の寿命評価に関する研究
  • 人力車の力学に関する研究
機械システム制御研究室 (担当教員:酒井史敏)
【制御工学,メカトロニクス】
  • 学習制御を利用したシステム同定法の開発
  • 制御理論のメカトロニクス応用

先輩からのメッセージ

高校だけの3年間ではもの足りないけど、大学に行くのは大変だしという人には高専がぴったりだと思います。 私もそのような理由で奈良高専に入学しました。 機械工学科では実験や実習を通して機械工学を楽しく学べます。 5年生の卒業研究では、大学のような教育を受けることもできます。 また、就職も良く、多くの企業では大学卒と同等の評価をしてくれます。
後藤 崇志 (平成21年度卒業生)
「ものつくり」の世界において、機械工学の知識はあらゆる場所で求められています。 機械メーカーはもちろん、食品、製薬、建設等のメーカーでも機械工学科の先輩方が活躍されていることがその証明です。 機械工学科では、興味のある分野について好きなだけ学ぶことができる環境があります。 是非、機械工学科に入学して自分の世界を広げてみてください。
的崎 健斗 (平成21年度卒業生)
機械工学科では、5年間で機械設計に必要な基礎知識を学べ、実習などの授業でものづくりの楽しさを肌で感じることができます。 また、大学受験がないので自分の時間を比較的多く取ることができ、 自分の趣味や勉強などのやりたいことに時間を使うことができます。
中西 順 (平成21年度卒業生)
機械工学科は、たくさんの友人とともに機械工学の基礎を築いていける学科です。 機械工学科で学んだ知識と奈良高専の学校生活で得た友人は私の今後の人生においてかけがえのないものになると思います。 多くの友人と共に5年間の学校生活を楽しみたい方に奈良高専機械工学科をオススメします。
佐田 一生 (平成21年度卒業生)