機械工学科3年には「設計製作」という科目があります.

これは与えられた仕様に基づき機械を設計・製作するもので, 1年・2年の「機械工作実習」「設計製図」で習ってきた技術・知識をフルに活用させ, 実習工場の技官の先生方のアドバイスを受けながら自分たちで機械を 作っていく授業です.

98年度の様子

今年度は「高圧の蒸気によってなんらかの連続運動をする機械」 が課題でした. 5グループ編成で取組み,2月3日現在, 動作したグループは1グループです(ただし安全のために圧縮空気(数気圧程度)を 利用しています).

<授業終了時(2月17日)の付記> 安定して動作したのは2グループでした. 改良・調整によって動作すると思われるのは2グループでした. あとの1グループは,まだまだ努力が必要なようです.


ポンプ型(1/27から試運転開始)

部品等

完成品と試作の模型です.右のひょうたん型をしたロータが中に入っています. ロータ等は主にMCで加工しました.

<授業終了時(2月17日)の付記> その後の調整(軸・ロータ間の 遊びをなくす等)により現在では 常時運転可能な状態となりました.

「酒田班」の面々

見えにくいですが,ロータが確認できると思います(前面部品はアクリル).


風車型[通称:大観覧車](2/17に試運転)

風車型 軸受け部

風車型のシンプルな機構です.機構が単純なだけにかなりの回転数で 運転可能です.右は軸受部の拡大写真

風車型

風車

「正木班」の面々


往復型(2/17に調整)

ピストン型

オーソドックスなつくりの往復型機関です. 5グループ中,もっとも部品点数の多い複雑なもので, 特にクランク軸廻りには苦労していたようです. 弁・主ピストンの位相の 調整でなんとか回りそうな感触を得ました.あと一息というところです.

バルブ


往復型(2/10から調整)

ピストン型2 ピストン型2

ピストンが空気圧で往復するとともにガイドで回転させられ, 吸排気が制御されます.連続的な往復動が起きるはずです. 右の写真は分解したところです.

<授業終了時(2月17日)の付記> 組立・調整の難しい 機械でした.あと一息というところです.

ピストン型2

調整中


その他(部品,加工中の様子等)

ボール盤作業

ボール盤作業

旋盤作業

旋盤作業.チャッキングを行っているところです.

旋盤作業

同じく旋盤作業

けがき

けがき作業